試合の序盤にエラーや失点が続き、中盤からようやく動きがよくなる。練習でも、始めの何本かはミスが多い。
そんなとき、「集中できていなかった」で終わらせてしまうことがあります。
集中力も関係します。ただ、序盤のミスが毎回のように続くなら、試合が始まる時点で、身体が動ける状態になっていないことも疑ってみてください。
序盤のミスは、身体の準備不足から起きることもある
身体が温まっていないと、筋肉や関節が動きにくく、思ったとおりに身体をコントロールしにくくなります。
ピッチャーなら、ボールが指にかからない、リリースがばらつく。野手なら、一歩目が遅れる、送球が浮く。ミスの原因は技術や緊張などさまざまですが、序盤に限って同じようなミスが重なるなら、ウォームアップの中身も見直してみる価値があります。
中盤から調子が上がってくる選手は、試合に入ってからようやく身体が温まっているのかもしれません。本来は、1球目、1本目から動ける状態で試合に入りたいところです。
「やっているつもり」のウォームアップ

ウォームアップをしていないチームはまずありません。それでも序盤に動けないなら、次のような状態になっていないか確かめてみてください。
- その日の体調や、試合で必要な動きに合っているかを考えずに、決まったメニューをこなしている
- 軽く走ってストレッチをしたところで終わっている
- ウォームアップの最後と、試合の最初のプレーで、動く速さに大きな差がある
決められた時間だけウォームアップをしたかどうかではなく、ウォームアップの最後に、試合で必要な動きを無理なく行えるかどうか。そこが、「やっているつもり」のウォームアップとの違いです。
ウォームアップは3段階で上げていく

1. 身体を温める
軽いジョギングなどから始めます。心拍数と体温が上がり、筋肉への血流が増えて、身体が動かしやすくなります。
2. 競技で使う部分を動かす
脚を振る、腕を回す、ランジをするなどして、股関節や肩まわりを大きく動かします。止まって伸ばすストレッチだけで終わらせず、動きながら身体をほぐしていきます。
3. 競技の動きと速さに近づける
ダッシュ、キャッチボール、シャドーピッチングなど、実際のプレーに近い動きで強度を上げます。疲れを残さない範囲で、試合に近い速さの動きも短く入れておきましょう。
メニューをこなしながら、普段より動かしにくい部分や、張りを感じる部分がないかも確かめましょう。同じメニューでも、前日と比べて身体の反応がどう違うかを見ていると、その日の状態がつかみやすくなります。
次の練習で、最初の動きを比べてみる
試合が始まってから動きを確かめるのでは、最初のプレーに間に合いません。序盤のミスが続くなら、次の練習でウォームアップの終わり方を見直してみてください。最後にどんな動きを、どのくらいの速さで行ったかを変えてみて、一歩目の出やすさや投げ始めの感覚に違いがあるかを確かめましょう。
試合に向けた負荷の調整については、トレーニングは「追い込むほど効く」のかもあわせてご覧ください。