練習のあとに肩や肘、腰の張りが残っても、「いつもの疲れだろう」と練習を続けてしまうことがあります。
疲れなら休めば軽くなっていきます。ところが、ケガの症状を疲れと思い込んで練習を続け、気づいたときには長く休まなければならなくなっていた、という選手もいます。

痛みの強さだけで判断するのは難しいものです。日々確かめたいのは、その痛みが休むとどう変わるか、動くとどう変わるか、どこに出ているかの3つです。

疲労による張りによく見られる特徴

練習で筋肉を使えば、張りやだるさが出ます。疲労による張りには、次のような特徴があります。

ただし、ケガでも休むと痛みが軽くなったり、動くうちに気にならなくなったりすることがあります。当てはまるからといって、ケガではないとは言い切れません。同じ場所に張りや痛みが繰り返し出るときは、疲労と決めつけないでください。

こんな痛みは、練習を止めて相談を

マウンドで脚を押さえて痛がる少年野球の選手

次のような痛みや違和感は、ケガの症状として現れることがあります。

安静にしていても痛む、動くほど痛みが強くなるときは、練習を中断して整形外科などに相談してください。片側だけの違和感も、繰り返す場合や痛みを伴う場合は、我慢して練習を続けないでください。

投球側の張りは「いつものこと」で済ませやすい

野球の投球やテニスのサーブ、やり投げでは、利き腕の側に負担が偏ります。投げる側だけが張るのは珍しいことではないため、かえって違和感を見過ごしやすくなります。

目安にしたいのは、普段との違いです。いつもより強い、数日たっても引かない、日に日に強くなっている。そう感じたら、我慢して投げ続けないでください。

試合前やレギュラー争いの時期は、痛みを言い出しにくいものです。成長期の選手は特に、「我慢すれば治る」と黙ってしまわないよう、指導者や保護者からも練習後の様子を聞いてあげてください。

毎日の確認は、朝と練習前後に

普段の状態を知っておくと、変化に気づきやすくなります。朝起きたときや練習の前後に、次の点を確かめてみてください。

気になる痛みがあれば、場所と強さを日付と一緒にメモしておきましょう。受診したときに、いつから、どこが、どんなときに痛むのかを具体的に伝えられます。

判断に迷ったら、自分で決めない

治療院で肩にテーピングを受ける男性

疲労かケガかの見極めは、選手本人には難しいことがあります。痛みが続く、強くなっている、判断に迷うというときは、自己判断で練習を続けず、整形外科などの医療機関に相談してください。

痛みが出にくい身体のつくり方は「ケガをしにくい身体は、どう作るのか」、回復の考え方は「休むこともトレーニングと言われるのはなぜか」で紹介しています。