同じトレーニングをしているのに、「あの人はすぐに上達するのに、自分はなかなかうまくできない」と感じたことはありませんか?
また、同じ回数・同じ重さでトレーニングをしているのに、効果の感じ方が違うこともあります。
実は、トレーニングの結果を左右するのは、運動量や筋力だけではありません。
大きく関係しているのが、身体をどのように使っているかということです。

身体は「部分」ではなく「全身」で動く

身体を動かすとき、筋肉は一つずつ単独で働いているわけではありません。
例えば、スクワットでしゃがんだり立ち上がったりする動作でも、脚だけではなく、股関節や骨盤、背中、体幹など、さまざまな部分が連動しています。
本来うまく連動できるはずの身体が、どこか一部分に頼った動きになっていると、必要以上に力を使ってしまったり、狙った筋肉に負荷がかからなかったりすることがあります。
その結果、「頑張っているのに思うような効果が出ない」という状態につながることもあります。
だからこそ、トレーニングでは「どれだけ頑張ったか」だけではなく、「どのように身体を動かしたか」が重要になります。

人によって「得意な動き」が違う

身体の使い方には、一人ひとり違いがあります。
同じ身長や体重の人でも、骨格や関節の動き、筋力のバランス、これまでの運動経験などによって、動き方は変わります。
例えば、同じスクワットをしていても、股関節を使いやすい人もいれば、膝に頼りやすい人もいます。
腕を上げる動作でも、肩周りをスムーズに動かせる人と、背中や首など別の部分に力が入りやすい人では、身体への負担が変わります。
つまり、「正しい動き」を全員にそのまま当てはめるのではなく、自分の身体の特徴を知ったうえで動きを整えていくことが大切です。

身体の「使い方」が変わると、トレーニングも変わる

トレーニングを始めると、つい回数や重量など、数字に目が向きます。
「何キロ持てた」
「何回できた」
「前回より重量を増やせた」
こうした記録は、成長を確認するうえで大切な指標です。
しかし、数字だけを追いかけてしまうと、フォームが崩れていても無理に回数をこなしてしまうことがあります。
大切なのは、今の自分がどのように身体を動かしているのかを確認すること。
同じ重量でも、身体全体を連動させて動かせるようになれば、トレーニングの質は変わります。
「重いものを持てるようになる」だけではなく、「自分の身体を思い通りに動かせるようになる」。
これも、トレーニングによって得られる大きな変化のひとつです。

日常生活にもつながる「身体の使い方」

身体の使い方を整えることは、トレーニング中だけに役立つものではありません。
立つ、歩く、階段を上る、物を持つ、しゃがむといった動作は、私たちが毎日繰り返しているものです。
トレーニングで身体を効率よく使う感覚を身につけることができれば、日常生活の動作を見直すきっかけにもなります。
特別なスポーツをしていない方にとっても、自分の身体を思い通りに動かすことは、快適な毎日を送るために大切な要素です。

同じトレーニングでも、身体の使い方で変わる

トレーニングは、ただ「頑張る」だけではありません。

こうした部分に意識を向けることで、同じトレーニングでも質は大きく変わります。
「もっと鍛えなければ」と考える前に、まずは自分の身体の使い方を知ること。
それが、効率よく身体を変えていくための第一歩になるかもしれません。