やり投げで五輪3大会連続出場、世界陸上2009で銅メダルを獲得した村上幸史が監修する京都・西院のセミパーソナルジムY-TRAININGが、速く走るための体の使い方を近年の研究をもとに整理します。走り方のコツを一言でいえば、足の速さは脚の回転の速さだけでなく、股関節を使って短い接地時間で地面に大きな力を伝えられるかで決まる、という点に集約されます。

速く走る土台は「股関節の使い方」にある
走る動作は、地面を踏んで返ってくる反発(地面反力)で前に進む運動です。2024年に学術誌で報告された研究では、最大スピードが速い人ほど、股関節の伸展・屈曲のトルクと足首の底屈トルクが大きい傾向が示されています。つまり、膝下を速く回すイメージよりも、体の中心に近い股関節から脚を動かし、地面に力を伝えられるかどうかが速さを左右する土台になります。
これは、村上が専門とするやり投げの「走・跳・投」とも共通します。助走で生んだ力を地面で受け止め、股関節を通して上体や器具へ伝える——力の出どころが股関節と地面のやり取りにある点は、走りも投げも同じです。
走り方のコツ① 接地は「体の真下」で受ける
速く走ろうとして歩幅を伸ばしすぎると、足が重心より前に着いてしまい、一歩ごとにブレーキがかかります(オーバーストライド)。理想は、骨盤(重心)のほぼ真下で接地し、地面反力を前進のエネルギーに変えること。最適な歩数やストライドは体格や速度で変わるため、自分にとってブレーキの少ない接地位置を見つけ、上下のムダな揺れを抑えることが先決です。
走り方のコツ② 股関節を「伸展」させて地面を押す
接地したあとは、股関節を伸ばして脚を後ろへ送り込む動きが推進力になります。お尻(殿筋)やももの裏(ハムストリングス)で地面を後方へ押すイメージです。加速局面ではハムストリングスが水平方向の力を生む主役になることが研究で示されており、ここが弱かったり使えていなかったりすると、地面反力をうまく前進に変えられません。
- 地面を「下に踏む」だけでなく、股関節から「後ろへ送る」
- お尻・ももの裏で押す感覚を持つ
- 脚先の力みより、股関節まわりの大きな筋肉を使う
「かかと着地はダメ」は本当か
「フォアフット(つま先)着地が正解、かかと着地はNG」とよく言われますが、最新の理解は少し違います。多数の研究をまとめたレビューでは、かかと着地と前足部着地で走りの経済性(同じ速度で走るときの酸素コスト)に意味のある差はほとんど見られませんでした。大切なのは着地の「位置」(体の真下で受けられているか)と、股関節から力を伝えられているか。かかとから着くか前足部から着くかを無理に変えるより、まず接地位置と股関節の使い方を整える方が、効率にもケガ予防にもつながりやすいといえます。
やり投げ五輪選手の視点:地面→股関節→出力
村上幸史は、地面から生まれた力を股関節を通して出力に変える体の使い方を、noteでも発信しています。種目は違っても、「地面→股関節→末端」という力の流れは、走る・投げる・蹴るに共通する考え方です。詳しい内容は村上のnoteもあわせてご覧ください。
京都・西院で走力・陸上を見てもらうなら
Y-TRAININGは、サッカー・野球・陸上・ボクシング・カヌーなど競技を問わずサポートする京都・西院のジムです。競技に本気で向き合う方はアスリート支援、運動として走力や体の使い方を整えたい方はセミパーソナルから相談できます。
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