「うちの子は運動が得意な方なのか」「もっと足が速くなったらいいのに」
子どもの成長を見ていると、そんなふうに感じることがあるかもしれません。運動能力というと、生まれつきのセンスや筋力の差を思い浮かべる方も多いですが、実際にはそれだけで決まるものではありません。
子どもの運動能力は、単に足が速い、ボールを遠くに投げられるといった結果だけでなく、どれだけ多くの動きを経験し、自分の身体を思い通りに使えるかによって育っていきます。Y-TRAININGでも、子どもの身体づくりを考えるうえで大切なのは、早い段階から結果だけを求めることではなく、まず「動ける土台」を育てることだと考えています。
子どもの頃に大切なのは、「いろいろな動き」を経験すること
成長期の子どもにとって大切なのは、特定の競技だけを繰り返すことよりも、まず身体の土台を広く育てることです。走る、跳ぶ、投げる、ぶら下がる、くぐる、片足で立つ、方向を変える。こうしたさまざまな動きの経験が、バランス感覚、リズム感、反応の速さ、身体のコントロールにつながっていきます。
大人のように「筋肉を鍛える」ことを急ぐより、まずは身体を自由に動かす感覚を身につけることが大切です。鬼ごっこやボール遊び、公園の遊具、ダンスや縄跳びなど、一見すると遊びに見えることも、子どもの身体にとっては大切な学びです。さまざまな動きを経験するほど、身体の使い方の引き出しが増えていきます。
運動能力は、筋力だけでは決まらない
もちろん、成長とともに筋力や持久力も必要になります。ですが、子どもの運動能力を考えるときは、それ以上に身体の使い方が重要です。姿勢が崩れていたり、足の裏でしっかり踏ん張れなかったり、股関節や肩甲骨がうまく使えていなかったりすると、持っている力を十分に発揮しにくくなります。
逆に、身体を連動させて使える子は、特別な筋力がなくても、走る・跳ぶ・投げるといった動きがスムーズになりやすくなります。「運動神経がいい」と言われる子どもは、筋力が強いというより、タイミングよく身体を使うのが上手いケースも少なくありません。
だからこそ、子どもの身体づくりでは、筋力だけでなく、姿勢やバランス、身体操作の感覚を育てることが大切です。
「今うまい子」より、「伸び続ける子」の土台をつくる
子どものうちは、今すぐ結果を出すことよりも、将来にわたって伸びていける身体の土台をつくることが大切です。早い段階で一つの競技に偏りすぎると、同じ動きばかりを繰り返し、身体の使い方に偏りが出ることがあります。もちろん競技に打ち込むこと自体は素晴らしいことですが、それと同時に、他の動きや遊びの中で得られる感覚も大切にしたいところです。
運動が得意な子を育てるというより、身体を動かすことが好きで、自分の身体をうまく使える子を育てる。その視点の方が、長い目で見て大きな力になります。小さいうちから結果だけを求めすぎると、「できないから嫌」「失敗したくないからやりたくない」という気持ちにつながることもあります。
まずは身体を動かすことそのものを楽しめることが、将来の伸びしろを広げます。
子どもの身体づくりは、未来への準備
子どもの身体づくりで大切なのは、無理に追い込むことではなく、楽しく動きながら土台を育てることです。さまざまな動きを経験し、自分の身体をコントロールする力を身につけることは、今の運動能力だけでなく、将来スポーツを続ける力や、ケガをしにくい身体づくりにもつながっていきます。
子どもの運動能力は、才能だけで決まるものではありません。日々の遊びや運動の中でどんな動きを経験してきたか、身体をどう使ってきたか、その積み重ねが未来の身体をつくっていきます。
Y-TRAININGが大切にしたいのも、目先の結果だけではなく、その子がこれから先も身体を動かすことを楽しめる土台を育てることです。運動能力は、生まれ持ったものだけではなく、日々の関わり方で十分に伸ばしていけるものなのです。